
火を簡単に描く方法を教えて!



大丈夫!
ブラシの設定とコツさえ覚えれば、簡単にすぐ描ける方法があります。
この記事ではこんな事がわかります
- リアルな炎の描き方
- 簡単にすぐ描ける火の描き方
この記事を書いたのはこんな人です


卯月まめ
- Photoshop歴 22年
- イラストレーター歴 13年(2009年~)
ゲームに登場するモンスターやアイテム、書籍の挿絵などのお仕事をしています。
リアルで厚塗りのイラストが得意。特に動物が得意で、伝説上の生き物やモンスターなどファンタジー系をよく描いています。
火や炎は、脇役である事が多いですが、光っているので目につきやすいエフェクトですよね。
そんな火を自由に描ければイラストの表現の幅が広がります!
Photoshopで描いていますが、ブラシの設定にスクリーンや覆い焼きと同じようなものがあれば、他のイラストソフトでも大丈夫だと思います。少しでも参考になれば幸いです。
炎の描き方


描く前に、まずは写真をじっくり観察して、色や形などを参考にします。



本物をきちんと知っておくと、クオリティアップが見込めます。
レイヤーとブラシの準備をする


火は光っているので見やすくするため、背景を真っ黒に塗りつぶして、レイヤーを新しく作成します。


炎を描く時、つい赤を選びがちですが、リアルな炎はオレンジ~黄色っぽい色をしている事が多いです。
もちろんあえて真っ赤な炎もありですが、ひとまず今回は普通の炎を目指すので、オレンジ系の炎を描いていきます。
カラーピッカーの画像を参考に、オレンジのくすんだ色を選びます。
つまり茶色ですね。




ブラシは初期から入っているようなソフト円ブラシや、公式サイトでダウンロードできるWatercolorというセットの中にある「Kyle’s Real Watercolor – Stain Damp Paper 3」を使いました。
ランダム感があって、最近お気に入りのブラシです。


上部にあるブラシのオプションから、描写モードをスクリーンに変更します。
まずは炎の形を描いていく


ではレイヤー1に描いていきます。
もやもや、もこもことした形になるように意識します。


炎や火には、燃えている芯のようなものがあり、そこからうねりながら上に向かって炎が伸びていき、消えていく形をしています。
図にすると、まさに漢字の「火」ですね。
燃え芯を意識して明るさを足していく


燃え芯を中心に、同じ色で何度も重ね描きしていきます。
ブラシの描写モードがスクリーンになっているので、重ね描きするほど、どんどん明るくなっていきます。
これだけでも十分炎っぽいですよね。
覆い焼きカラーで、彩度を上げる


大き目のソフト円ブラシを描写モード覆い焼きカラーに変更します。
色は茶色のままでOKです。
やさしくふわっと塗っていきます。
筆圧が強い場合は、ブラシの不透明度を下げるのもありです。
燃え芯を白飛びさせるぐらいに重ね描きして、炎から少しはみだすぐらいに、全体をふわっと色を塗っていくと、光ってる感じが出てきます。
また、全部均等に塗りよりも、強く塗っている部分と、薄く塗っている部分など、塗りムラがある方が自然に見える気がします。
仕上げにパーティクル(光の粒)を描き込む




レイヤーを新規作成して、レイヤースタイルの光彩(外側)を適応します。
レイヤーに少し描いてから、プレビューしながら数値を設定すると、良い具合の光加減を作る事ができます。


白色で、炎のまわりに火の粉をちらしたら出来上がりです!
もっと簡単!シンプルな火の描き方


さらに簡単な小さな火の描き方です。
ロウソクの火や、火の玉にぴったりです。
九尾の狐のまわりに飛んでいる火の玉も、こちらと同じ描き方です。
ブラシの準備をする


ブラシは初期からあるソフト円のブラシを使用します。


上部にあるブラシのオプションから、描写モードを覆い焼きカラーにします。
不透明度の筆圧感知はオンにします。


カラーピッカーの画像を参考に、オレンジのくすんだ色=茶色を選びます。
重ね描きしていくだけでOK
ブラシの設定さえしてしまえば、あとはガシガシと重ねて描いていくだけです。


炎の時と同じで、小さな燃え芯があり、そこから上に向かって少しうねっている火が出ているイメージで形を描いていきます。


ブラシのサイズを半分ぐらいにして、さらに描き込んでいきます。
火の分け目も作っていきます。


ブラシのサイズをさらに半分以下にして、細かく描いていきます。
下の部分は白くなるまで重ね描きします。


レイヤーを新規作成して、パーティクルを描けば完成です。
上に向かって伸びていくという火の形を意識すれば、あとは覆い焼きカラーのブラシでガシガシ描いていくだけです。



簡単で時短にもなるので、私はよくこの方法で描いています。
火や炎は脇役だけど出番が多い!


緑の火の玉モンスターを描いてみました。
自分で描けると、炎を自由な形にする事もできるので、表現の幅も広がります。
火や炎は、脇役だけどイラストでは使いどころが多いですよね。
描きこなせば、イラストを引き立てる事間違いなしです!
ぜひ描き方の参考になれば幸いです。